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カポーティ
カポーティ_b0020911_0415490.jpg「ティファニーに朝食を」などで
有名な作家、
トルーマン・カポーティが、
彼の代表作となる「冷血」を
執筆する経緯を描いた
ノンフィクション映画です。

1959年、カンザス州の裕福な農場主の一家四人が
惨殺される事件が起き、 新聞でその記事を読んだカポーティは
この事件を本に書きたいと、カンザスへ取材に向かいます。
やがて彼は、逮捕された犯人二人組と接触し、
犯人の一人ペリー・スミスに、強い興味を感じ
創作意欲を掻き立てられます。
壮大なノンフィクション小説「冷血」の構想は進んでいくのですが、
ペリーは殺人の理由についてなかなか語ろうとせず、
さらに小説の結末となるであろう死刑執行は、
延期されるばかりで執筆は停滞してしまいます。
彼は苦悩し、ペリーの死を恐れると同時に望むように
なっていくのです・・・。
『何よりも君の死を恐れ、誰よりも君の死を望む。 』

フィリップ・シーモア・ホフマンのカポーティは、
素晴らしかったです。たぶん喋り方なんかもそっくりなんでしょう。
(本人を見ていないので、たぶんとしか言えませんが・・・)
人気作家として多くの人間に囲まれていても、繊細で孤独感を
抱えてる感じがとても良く解りました。
ただ、映画自体もノンフィクションなので、
楽しめるという内容ではありませんが、
カポーティが、どんな人物だったのかを知る事ができました。

作家というのは、まったく難しいものなのですね〜。
しかし、あんな体験をすれば作品が書けなくなってしまうのも
わかるような気がしますが・・・・。
「冷血」で素晴らしい功績を得る事ができたのでしょうが、
そのために失った物もすごく大きかったという事なのでしょうね〜。
それにしても、60年代の死刑執行は結構残酷でした。

ソニー・ピクチャーズ - カポーティ←公式サイト

■お気に入り度 ♥♥♥♡
by cinema-can | 2006-10-28 00:44 | cinema
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